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大峰の洞窟 [ケイビング]

今月4回目の大峰・台高はケイビングです。現地の方の協力を得て、京都の大学探検部と同行しました。紀伊半島中央部を東西に横切る石灰岩地帯には鍾乳洞が点在していますが、継続的に調査されていないので未踏査の洞窟があるのかもしれません。本日は二つの洞窟に入りましたが、諸事情により場所は内緒です。こちらは私有林が多いので、登山中の方で洞窟を見かけられても勝手には入らないでくださいね。

洞窟の場合は大半が個人所有で、地権者との関係を構築する渉外活動が重要になるので、かなり神経を使います。クライミングする岩場や低山の登山道も同様のケースが多いと思いますので、必ず他人の土地に入り込んで遊んでいるとの意識を持って、常識的なマナーのもとで活動すべきですね。

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新洞探索 [ケイビング]

洞窟日記と名付けたブログでしたが、最近は活動が停滞していました。ところが最近、洞窟にもぐって人生やり直したいというメンバーが現れて、本日久々にかねて狙いの新洞探索に出かけました。諸事情で場所は内緒です。
洞口を探し出すと内部から凄い冷気が風となってあふれています。一見すぐに終わりそうですが落盤の隙間を5m降りて、そこで支点を構築してロープで13m下降するとトレンチと呼ばれる浸食され屈曲した通路に出ました。ここから100m~程度進んだでしょうか。先はまだまだ進めそうですが洞外待機者との約束時間があり引き返しました。知っている限りこのあたりでこの規模の洞窟の報告はありません。非常に期待のもてる洞窟かもしれません。
下山して新メンバーをユマーリング特訓して、次回計画も打ち合わせしました。忘れていたものを思い出したのかもしれません。

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風戸の穴・宇山洞 [ケイビング]

K口君とその仲間たちの希望により久々に阿哲に出掛けました。初心者を連れていますので新人コースの風戸の穴と宇山洞の途中までを行きました。外気は暑いので洞口からは霧状の冷気が漏れ出ています。久しぶりですので洞内も新鮮に感じました。丹念に見ていくと宇山洞のリムプールに結構ヨコエビがいました。
湯川第5洞の滝が登れなかったり、本小屋の穴も行きつくしたりして、阿哲から遠ざかってしまいましたが、何かを思い出した気がします。活動をリセットする必要がありますね。

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第2回ボルネオ島遠征・グヌンムル国立公園でケイビング [ケイビング]

昨年秋の訪問から半年で再びマレーシア・ボルネオ島グヌンムル国立公園のジャングルにやってきました。遠征の目的はアドベンチャーケイビングです。
関西空港を出発しクアラルンプールで一泊して、翌日にコタキナバル、ミリを経由してムル空港に到着しました。前回はムルリゾートに宿泊しましたが今回は公園本部の施設です。施設を心配していましたがリニューアルされているものが多く熱帯雨林の森の中で快適に過ごせました。特に食事はシンプルですが味付けが良く、一食300円程度で食べる事が出来ます。

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いろんな虫もいっぱい見られます。

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Racer Cave
発見者の名前をとってSimon's Caveとも呼ばれますが、洞内にコウモリを捕食するRacerという蛇が生息する事からRacer Caveと言われています。アプローチはボートで、ケイビングの難易度はintermediateですが固定ロープが数か所設置してあります。天井からはシャワーヘッドと呼ばれる土管のような鍾乳石から水が落ちていました。

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Moonmilk Cave
公園本部から徒歩1時間でガイドなしで入れる洞窟があると云う事で行ってみました。白い鍾乳石が綺麗でした。

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Deer & Langs Cave
同行したCaveman家族と一緒に昨年も行った観光洞窟を巡りました。Deer Caveはやはり巨大です。夕方は雷雨になってコウモリの飛翔は今回も見られませんでした。

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Clearwater Conection
Wind Caveから入りClearwater Caveに抜ける難易度Advancedのアドベンチャーケイビングで今回の目的としていた洞窟です。ところが前日の雨の影響で水位が高く当日の朝に公園本部から中止を申し渡されてしまいました。公園からは代替えとして同じAdvancedクラスのStonehorse Caveを提案されましたが諦めきれず、Wind Caveを進み水流のあるClearwater Caveには入らず引き返しClearwater Caveは下流側から様子を見て進むことで許可をもらいました。行って見るとWind Caveは巨大な通路と二次生成物で立派な洞窟で満足しました。Clearwater側はやはり激流で進む事が出来ません。洞口近くの支洞のTurtle Caveに徒渉しようとしましたがガイドも流されて引き返しました。

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ムル公園のアドベンチャーケイビングは公園で管理され指定されたガイドとともに行動します。基本的な装備は持参しましたが困難な部分は信頼性のある固定ロープが設置されていますので安心です。薄手のケイビングスーツを持参しましたが洞内気温が暑くて着れず、上半身はシャツ一枚で腰にスワミベルトをしてスーツは腰のところで括ったままにしました。洞窟は立派でナショナルジオグラフィックで見るような光景ばかりでした。まわりはジャングルで雰囲気が大好きです。帰路はコタキナバルに寄って街を歩いて買い物したり夜は屋台で食事を楽しみました。この街は3回目となりますが、ますます好きになってきました。

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また帰りは韓国仁川経由で8時間のtransitでしたので仁川市内も歩いて韓国冷麺まで食べてきました。

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満喫しました。


ボルネオ島遠征・グヌンムル国立公園の洞窟 [ケイビング]

キナバル登山の後は洞窟です。
サラワク州のグヌン・ムル国立公園はジャングルの中の大石灰岩地帯で地下には大洞窟が形成されています。コタキナバルからはミリという都市を経由してムルへ飛行機で入る事が出来ます。そこそこ立派な飛行機から地上を見るとアマゾンのような景色でした。空港のすぐ近くに立派なリゾートホテルがあってここに宿泊しました。

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まずはホテル横のメリナウ川をボートで遡ってウィンドケイブ、クリアウォーターケイブに向いました。ガイドはフィリップさんです。濁ったジャングルの川を細いボートで行くと気分はインディージョーンズです。

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途中にはプナン族の村があります。

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この二つの洞窟は繋がっていて全長は170Km以上との事です。今回はほんのサワリの部分だけでしたが奥への通路にとても魅力を感じました。竪穴でイギリス隊が探検した残置ロープもありました。洞口には大きい葉っぱが一枚だけの変な植物やバクテリアによって溶触された石灰石がみられます。内部も珍しい生成物を簡単に見る事が出来ました。ホンマに素晴らしい!
国立公園では公開している4ヶ所の洞窟以外に経験者を対象としてアドベンチャーケイビングとして約10ヶ所の洞窟を開放しており、この連結部分もコースのひとつに入っています。
Windwater cave(下部洞口)

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次は公園本部から3Kmのジャングルトレッキングでディアケイブとラングケイブに向いました。ディアケイブは長さは2Km程度ですが非常に大規模です。グアノ(コウモリの糞)の臭いは強烈ですが発光する変な虫も見られました。またラングケイブは二次生成物がきれいな洞窟です。

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夕方ディアケイブから200~300万匹のコウモリが飛び立つ姿がドラゴンに似ていると云われて粘りましたが当日は小規模なものしか見られませんでした。

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今回は短時間でしたが興味深いものが多かったです。様子がわかりましたので次回はアドベンチャーケイビングでの再訪したいと思いました。
最後にまたコタキナバルに戻りました。市場にいくとキナバル山のほとんどのガイドがはいている靴があったので買って帰りました。7RM=200円の靴です。洞窟で使ってみようと思っています。

キナバル山と洞窟をまわる本当に楽しい遠征でした。また行けるように少しバイトでもしましょうかね。


阿哲台周辺の洞窟巡りツアー [ケイビング]

新見を中心とした阿哲台の周囲にはカルスト地形が広がっており、今までにまだ訪れたことのない場所がありますので、今回は洞窟巡りツアーをしてみました。地元には知られていますが、観光洞窟とはいえないような洞窟がたくさんあります。

「蛇の穴」「妙福寺のカレンフェルド」
山陽自動車道から井原市を抜けていくと高原台というカルスト台地があります。道端に鍾乳洞の“蛇の穴”がありますので少し覗いてみました。1000mほどあると聞いていますが迷路型のようです。対岸に石灰岩の露頭であるカレンフェルドがある妙福寺の庭も見てみました。

「堂面洞窟遺跡」「毘沙門洞」
広島の帝釈峡との間にある神石高原町豊松地区に足を延ばしました。縄文時代の人骨が出た堂面洞窟遺跡から更に進むと“毘沙門洞”があります。洞口に毘沙門天が祀ってあり、上下2層の300m位の洞窟のようです。ここも少し覗いてみましたが、付近には小さい洞窟がありそうです。

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「穴門山神社」「羽山峡棲龍洞」
岡山に戻り鬱蒼とした森の中に鍾乳洞を御神窟とする穴門山神社を訪ねました。“やたのかがみ”が祀られていたともいわれる由緒ある神社ですが、今はあまり人の気配がありません。偶然に神主さんがひとりで何かの神事をおこなっておられましたので、御神窟を探検するのは控えました。それにしても道中の山道は最悪で愛車の4WDデリカが傷だらけになってしまいました。麓は権現谷で、洞窟らしいものがありますが調査されたという話は聞いていません。
その後、羽山峡の棲龍洞に行きました。洞窟は道端にありますが、フリークライミングのルートでもあります。

「神庭の鬼の穴」「神代の鬼の穴」
ツアー2日目ですが朝から雷雨です。今度は勝山町に向かい、鬼の穴と呼ばれる二つの鍾乳洞を見てきました。ここは洞窟に入ると短時間だけ自動に照明がつきます。

最近はメンバーの都合がつかず、まともなケイビング活動が実施できていませんが、いろいろと面白そうなところはあるようです。


第4回東北遠征・湧清水洞、内間木洞 [ケイビング]

連休を利用して岩手県の洞窟に遠征してきました。

5月1日
飛行機で仙台まで行き、レンタカーで住田町まで走り「湧清水洞」の地主さんに挨拶して洞口を確認しました。その後少し時間があったので、近くの観光洞の「滝観洞」を見てきました。奥にある「天の岩戸の滝」は迫力ですが、これは登られており上部の空間も延びているとの事です。夜は遠野でジンギスカン食べて泊まりました。

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5月2日 湧清水洞 500m+
湧清水洞は住田町世田米近くの中沢川上流にある吐出型の鍾乳洞で、人骨が発見されて遺跡にも指定されています。未測量の部分も多いということで探検してみました。
洞口より100m位から水流が出てきて二次生成物の狭い空間を進みますが、そのうち激しく蛇行したトレンチ構造となり、冷たい水流沿いを這って進むことが多くなります。断面が鍵穴状の洞窟の上部へも登りながら奥への通路を探りますが、上層下層とも狭洞となって進めなくなりました。ここの洞窟生成物は真っ白でとても綺麗で、めずらしい鍾乳石も沢山見られました。cavemanはウエットで私はドライで水対策して行きましたが、水の冷たさに痺れました。出洞後は春の陽気で暖まりました。

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5月3日
春うららのカッパの古里遠野から内間木に移動です。岩手の山は広葉樹の森も多く、山は桜も残ってとても綺麗です。途中では山根洞窟群も少し見ながらドライブして合宿所に到着しました。今回は日本洞窟学会救助委員会主催のレスキュー訓練に入れて頂いています。

5月4日 内間木洞 6200m
内間木洞は日本で5位の大洞窟ですので、主要な支洞の中で午前は「稲妻洞」、午後から「北洞」に入りました。稲妻洞奥部の「銀河の滝」も登られていますが、大変だろうと感心しました。

5月5日
仙台経由で大阪に帰りました。

私にとっては4回目の岩手県遠征になりました。内間木の夜の宴会では、K地papaさんやスベレオクラブの方々などからいろいろな楽しい話しを聞かせてもらいました。皆さん楽しそうです。いろいろとお世話になりました!


伊勢観光と洞窟 [ケイビング]

会社から支給される福利厚生の補助が年度末で残っていましたので、伊勢に観光に行ってきました。
「伊勢神宮」は初めてですが、古代の森を思わせる杉の巨木の中に社があり厳かな雰囲気があります。ただ、大相撲の力士の参拝とも重なり、人の多さに閉口しました。
宿は予算内の料理旅館でしたが、桶の形のお膳の上に次々と魚料理が運ばれ、24Hの温泉と伴に大満足でした。
さて、一方で伊勢一帯は洞窟地帯で過去2回ほどケイビングに来たことがあります。今回も道中にある、「天の岩屋洞」「滝原の風穴」に立ち寄ってみました。水くみの人がいるので中に入る事は出来ませんが小規模な洞窟のようです。近くの一帯は伊勢神宮林になっており、未調査の洞窟があるという噂もあります。

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道端に「オオシマザクラ」という看板で、大きい桜の木がありました。春満開近しという感じです。


ゴンボウゾネ-本小屋の穴 [ケイビング]

春の秋吉台以来、洞窟から遠ざかっていましたのでCSLのメンバーで岡山県の阿哲台を目指しました。

本小屋洞口 10月6日
お昼前に岩中に着きましたので、地主さんに挨拶に行って行動開始しました。水量が少なく本小屋の穴からもちょろちょろと流れている程度です。“股裂き”から“グアノホール”に出て、ここで以前から気になっているとこを10m少し登って調べて、その後“吉田さんのホール”まで往復しました。
夜は井倉温泉に入ってから新見でご飯食べて、岩中にもどり星を見ながら宴会して爆睡しました。

ゴンボウゾネ洞口 10月7日
洞口からの竪穴部分は20m×2ピッチのSRTをセットして下降します。水流沿いに進んで、BM6とBM7の間で天井に穴が空いているところをキャメロット(カム)4連発セットして登りました。数年前に登って泥壁に阻まれていたところで、今回は泥壁突破しましたが、それ以上に上部に空間はありませんでした。
その後は、下部ルートと、上部の泥のホールから泥の通路を通って最奥に到達しました。泥壁突破用に用意したアイスハンマーと工事用の杭が有効でした。
全身泥パックですが、やっぱり洞窟は楽しいですね。

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第3回秋吉台遠征 [ケイビング]

昨年、一昨年と真夏に秋吉台を訪れましたが、暑さとブッシュに閉口していましたので、今年は季節の良い連休に計画しました。メンバーは、m-spider、caveman、visper、carlosの4名です。

4月28日
前日は速攻で大阪を出発しましたので、m-spider実家宿泊所には1時頃に着きました。しっかり寝て科学博物館に許可書をもらいに行って行動開始です。
【アキンドの穴 -33m 洞内滞在時間/3時間】
トレーニングを兼ねて入洞しやすい竪穴を選びました。露岩でしっかり支点をとりSRTで昇降しますが、ほぼ垂直で安定して行動できました。天気がよくて草原の秋吉台上は気持ちよく、洞床にはうっすらと日差しが差し込んでいました。

【御大師の穴 横140m 洞内滞在時間/1時間】
時間が余ったので申請していた小穴に向かいました。狭いところもありますが、1時間ほどで見てまわれました。
夕方には湯田温泉につかり、夜は焼肉+ビールで堪能しました。

4月29日
【鐙峠の竪穴 横230m竪-59m 洞内滞在時間/5.5時間】
県道脇の洞口もすぐに確認できアプローチは楽ちんです。すり鉢状ですが、かっこいい洞口よりはオーバーハング気味に-33m落ちていますので、トラバスラインを張って慎重にSRTのセットをしました。下降した洞底からも斜洞部が40m続きますので、リビレイしてロープをそのまま流しました。続く横穴部の登りも部分的に確保しながら進み本洞奥に到達しました。帰路は海老の関支洞に入りましたが、“海老の関”は予想通りの形状で“エビ”にならないと通過出来ません。この洞窟はスポーツケイビングの楽しい要素が詰まっています。
この日も湯田温泉につかり、夜は回転すし+ビールで堪能しました。

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4月30日
【秋芳洞・琴が淵 洞内滞在時間/3時間】
観光洞入り口から進んでエレベータ手前から水流沿いに進みますが、最近は探検コースになってるのでしようか? ルートが整備されています。
洞窟の規模が大きいので、持参してきた大光量のライトが役立ちました。琴が淵はきれいな水で、続く水中洞窟を予感させる光景でした。

以上3日間の合宿でしたが、天候に恵まれて本当に気持ちの良い日々を過ごしました。


覆盆子洞、阿曽の風穴 [ケイビング]

先週の活動に参加できなかったので我慢できず、近場の伊勢の石灰岩地帯に向かいました。
(覆盆子洞) 洞内滞在時間1時間50分
観光協会と地元に渉外して、「平家の里キャンプ場」から沢沿いに行くと洞口です。ここは“ヒル”の山ですが、この時期は大丈夫でした。
小規模ですが支洞もあり、隅々まで見て廻りました。

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その後、木屋のコウモリ穴の洞口を見て阿曽の風穴に向いました。

(阿曽の風穴) 洞内滞在時間1時間
道路脇に開口していて、感知式の照明があるということを聞いていましたので、普段着で入ると照明は入り口だけで水流は奥へ流れています。すぐにケイビングスーツに着替えて再突入し、水流の中で天井高30cm~40cmのところを数m突破するときれいな洞窟が続いていました。最奥と思われたところも水くぐりで行けそうにも思いますが・・。

このところ活動出来てなかったですが、やはり洞窟は楽しいです。購入したトランシーバーも立派に実用に耐えることがわかりました。
本日をきっかけに今年も頑張りまっせ!!


第3回東北遠征・龍泉洞調査 [ケイビング]

昨年から行われている龍泉洞調査に参加してきました。メンバーは東山CCのK地Papaさん、M本さん、Y口さん、CSLからCAVEMANと私です。
11月3日
昨年はレンタカーのヴッツでのろのろ行きましたが、今回は仙台からM本さんの車に同乗させて頂いたので飛ぶように走り、あっという間に盛岡に到着しました。盛岡ではY口さんとも合流し“ピョンピョン舎”の冷麺を食べて、岩泉に着きました。
この日は昔の資材撤去の作業でしたが、第三地底湖をボートで渡りチロリアンブリッジをセットするなど十分に探検的な活動でした。観光客を避けるため夕方6時すぎから活動開始して明け方4時すぎまで頑張りました。
11月4日
4時間位仮眠して朝食、近くのホテルの温泉に行くともうお昼です。お昼は岩泉駅前の“焼き肉ママハウス”で1Kgコースを食べて、昼からは内間木洞の洞口付近を案内してもらいました。
夕方7時前には再びに入洞し、第三、第四地底湖あたりから上層に延びている竪穴に取り付きました。私もトップでボルト、フレンズなど使って登攀しましたが、スタンスの石灰石が2度も崩壊し滑落、登るのを断念しました。ここらは非常に脆いようです。CAVEMANの近く落ちた落石は幼稚園児くらいの大きさで肝を冷やしました。しかし、上層への竪穴はいくつもあり、今後が楽しみです。

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K地Papaさんにお世話になり、これで3年連続岩泉を訪れることができました。この時期既に、朝は相当冷えて、山も紅葉で真っ赤になって落葉近い様子でした。植生が西日本とは違いますし、小さい酪農家が点在している風景が心落ち着きとても好きな場所になりました。出来れば再訪して皆さんと大酒を飲みたいと思っています。


四国カルスト [ケイビング]

近畿からは淡路島を経由すれば徳島まで1.5時間位ですから、一度は四国カルストを訪れてみたいと思っていましたので、今回の連休を利用して速攻で一回りしてみました。
9月16日
西宮を7時前に出発して徳島から松山道へと高速道路を乗り継いで行き、松山から南下しました。
【黒岩洞・300m】
道の駅“美川”の対岸の岩壁に開口しています。狭い通路を行くと5mの滝がありますが立派なFIXが残置してあり、これを利用して登り、落盤の多いホールから奥への通路を進むと砂のディギングポイントに到達します。コキクガシラコウモリが沢山見られました。
近くの交番で“龍宮洞”について近所の人に聞いてもらいましたが、入れそうにないということで洞口をのみ見学。先を急ぎ、四国カルスト・大野ヶ原方面に行きました。


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【羅漢穴・550m】
大野ヶ原から下っていくと道標もあり洞口近くまで車で入れました。歩きやすい洞内を進み右洞から左洞へと行きますが、左洞はすぐにプールとなっていました。

山を下って予約していた“宝泉坊ロッジ”に宿泊しましたが、素泊まり3000円できれいな温泉もあり大満足です。地酒も堪能しました。
9月17日
須崎から高知方面に向かいました。
【猿田洞】
日高村役場に寄って申し込みをして入洞します。嘗て観光洞化してたのでしょうか、梯子や電線が残っています。下層は水没したキーホールパッセージですが、梯子でどんどん上層に上がっていけます。立体型洞窟でそれなりに楽しめ、最後は山の上の上部洞口から出洞しました。近くには“石田洞”もあるようですが、先に進みます。
【龍河洞】
有名な観光洞でお客さんも来ています。洞内は水量もあり、滝も見られます。以前に探検の歴史を読んだ事がありますが、ワクワクするような探検だったと思います。最後に山内弘先生の銅像を見て、帰路に着きました。


第2回秋吉台遠征 [ケイビング]

Club Spider's line 夏のイベントとして、昨年に引き続き秋吉台を訪れました。今回は、「一本杉の穴」「どびん岩の穴」「大久保の小穴」「サンゴ穴」です。

8月12日
前日は大阪を早めに出発できたので、山口到着後しっかり寝て元気です。科学博物館に挨拶に行き、許可書を頂いてから行動開始しました。
・「一本杉の穴」300m/洞内滞在時間2.5時間
寺山の穴から東の山麓の石灰岩壁に開口しています。アプローチは暑くてたまりませんが、洞口が比較的簡単に発見できたので助かりました。Ent.3からズルズル下り、ホールから奥へ向かいます。ナウマンホールへは4m程のチムニーを上がりますが、泥で滑って大変です。すぐにタコツボホールで、噂の“タコツボ”をじっくり見ることができました、落ちたくはありませんね。しばらく行くと天井30cmの通路がずっと続いており、途中までで引き返しました。
・「どびん岩の穴」88m/洞内滞在時間0.5時間
少し時間があるので、予備として考えていました近くの「どびん岩の穴」に向かいました。小規模の横穴で洞内も乾燥していますが、奥のホールには白いフローストンもあって涼しくて良かったです。
夜は秋吉台に来れてケイビングが出来る楽しさを、ビールと中華料理でしっかり味わいました。


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8月13日
・「大久保の小穴」420m.±56m/洞内滞在時間4.5時間
秋吉台上へ上がる道路の一番東側の屈曲部分から“歴史の道”へ入りアプローチしました。装備を持って夏の山道を歩いて、暑くて大変です。鉈鎌を振るってなんとか1時間少しで洞口を発見することができました。
陥凹ドリーネの底の小さい洞口から入りましたが、暫く狭い通路(ボアパッセージ上層)が続きます。下のホールへの下降点は安定していて支点もとりやすく、快適に20mのSRTをセットしました。降下したホールからは4方向に通路が分かれていて水流もあります。天井の高いところがあってグアノも堆積していますので、別のところで地上に繋がっているようにも思います。最奥と思われるところまで行って引き返しました。
帰りも、またまた汗まみれになって山道を下りました。体中の悪いものが汗になって出た感じで、夜はその分をしっかりビールと焼き肉で補充しました。

8月14日
・「サンゴ穴」328m.±51m/洞内滞在時間3時間
駐車場に車を停めて大正洞に向かい、大正洞の入り口が正面に見える対岸の斜面に開口しているので、アプローチは極めて楽チンでした。またあたり一帯の谷には冷気が充満していて涼しくて快適です。
上部の竪穴洞口のガードレールにロープセットして下降を開始しました。当初は45度くらいの傾斜ですが、ローブ20mのところから縦に30m落ちています。リビレイの支点を探しましたが適当なものがなく、フレンズやワイヤーで補いました。傾斜が完全に垂直でなくロープが壁付きになり、浮き石もあって神経質になります。ローププロテクターを使って騙し騙し底まて下りました。こういうところはSRTではなくラダーを流すほうがいいでしょう。全員で下降するのは危険と判断して登り返しました。
下部洞口からは狭い迷路となっており、ぐるぐるまわって同じところに戻ってきたり、なかなか奥への通路が発見できません。やっと正解と思えるところが判明しましたが、帰阪の時間もあり今回はここまでとしました。もう一回来たいですね。


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帰りの秋吉台道路では、壮大な景色です。“帰り水”“地獄台”“真名ヶ岳”“西山”“龍護峰”・・・地下にはたくさんの洞窟があります。また、頑張って戻ってきたいと思います。
最後に科学博物館に挨拶に行き、夜中に大阪に戻りました。いや、楽しかったですね!!


二ッ木の穴・阿口の竪穴 [ケイビング]

連休を利用して阿哲台に入りました。

【二ッ木の穴・400m+α】4月29日 洞内滞在時間1.5時間
場所がよくわかりませんでしたので、地主さんに挨拶して洞口を教えてもらい入洞しました。洞口から70mで水流に達し上流側に行くと二つに分岐しています。左洞最奥は水没していますが、水中の空間は続いているようです。小さい支洞をつっこみながら水流の中を右洞に向かいますが、二次生成物も発達しています。右洞最奥部分は水深1.5m位ですが、手を突っ込むと向こうに空間があります。水好きのVisperが完全水没水潜りに突撃していきました。私は気乗りがしませんが、皆が行くので潜ってみると次の空間は5m程の小部屋です。まだ奥は水潜りで続いているようですが今回はここまでとしました。洞口への分岐から下流側も見てみます。水流沿いと上部から迂回するルートの様ですが相当狭いです。今回はあまり情報もなく訪れた新穴ですが、新鮮で楽しめました。

【阿口の竪穴・-51m】4月30日 洞内滞在時間5.5時間
昨年に続き阿口の竪穴で、竪穴SRTトレです。今回はCaveman,Visperでリギングし私はフォローしました。1P-6m,2P-15m,3P-10m,4P斜洞-15mです。3Pのピットは大きく乾燥してSRTが楽しめましたが、2Pは泥が多くユマールのカムも滑り苦労しました。ここは段階的に落ちている竪穴なので、ひとつひとつ技術を確認しながら練習するのには最適です。

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もう一日滞在して岩中の洞窟に行く予定でしたが、岩中はたくさんの大学探検部の新歓合宿で大混雑でしたので日程短縮して戻りました。
今回は2本の洞窟でしたが、気のあったメンバーで楽しく過ごした2日間でした。日頃はお互い多忙に過ごしていますが、これからも楽しい事がありそうな予感です。


第2回東北遠征 岩泉・素岩の穴 [ケイビング]

地元の東山CCのK地さん、Y口さん、東京の地R元からC葉さん、テツさん、K田さん、そして我々CSLのCAVEMANと私の7名で岩泉・素岩の穴(はだかぐらのあな)を目指しました。素岩の穴は東北で最も深いクラスの竪穴で30年前位に探検されていますが、その後はほとんど入る人がいなかったそうです。K地さんからの情報では-87mで最深部を通過すると急傾斜のチムニーの登りでV字型の形態の洞窟です。
11月12日 洞内滞在時間2時間
CAVEMANと仙台を出発して昼に岩泉に到着しY口さんと合流しました。先週、K地さんとY口さんによる予備調査で洞口が見つかっていないので、今日は3名で洞口探索です。幸いプロット図とGPSのおかげで簡単に発見することが出来ましたので早速入洞しました。洞外にバックアップをとり100mローブで下りていきます。人が入ってないので浮き石と洞巾が1~2mと狭いので落石要注意です。20m下降した第一テラスで引き返しました。18時頃には旅館でK地さんと合流し夜もいろんな話を聞かせて頂きました。


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11月13日 洞内滞在時間6時間
先発として、m-spider、Y口さんで昨日の下降点から更に下ります。使えそうな残置ピンに適宜ボルトを打ち足して下降し、“踊り場”-40mです。ここから狭部を通過して直径2mのパイプのような斜洞からまた竪穴に入ります、そろそろロープがなくなる心配をしかけた時に“戻りの間”-80mに到着しました。ちょうど100mロープの末端でした。この後は天井の低い砂利道を抜けると最後のピット-3.8mですが装備切れです。
しばらく待っていると、元気溌剌の地R元とK地さんが時々の落石と伴に下りてきましたので、撤収をY口さんにまかせて順次ユマーリングで戻りました。

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当初は山根あたりの横穴少しと温泉を考えた東北ツアーでしたが、気がつくと100mロープと電動ドリルとガチャ類にまみれてワクワクドキドキの初見の竪穴探検で、新鮮な感動がありました。計画をセットしていただいたK地さん、重装備で後続してくれたY口さん、速攻の地R元の皆さんありがとうございました。


大普賢岳と無双洞・底無し井戸 [ケイビング]

世界遺産に登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」の中で、吉野から熊野本宮大社に至る“大峯奥駈道”は山伏の修験道ですが、原生の自然が残る絶好の登山コースでもあります。また、紀伊半島では和歌山白崎あたりから伊勢にかけて石灰岩地帯が分布していて、大峯西側の洞川や東側の柏木には鍾乳洞が見られます。今回は険しい岩峰の大普賢岳(1780m)登山と山麓の鍾乳洞(無双洞・底無し井戸)を目指しました。
9月17日 連休で通行量がやや多いですが、大峯を目指します。ベースの和佐又ヒュッテにはオートキャンプ場があって、今回は大台ヶ原の見える一等地にテントを張りました。登山中心の大人の落ち着いたキャンプ場で大変気に入り、よく寝ました。
9月18日 大台ヶ原に昇る日の出を見て出発し、大普賢岳を目指します。日本岳、小普賢岳、大普賢岳と続く石灰岩の岩峰で梯子と鎖場をどんどん登ります。岩壁の基部には“笙の窟”“鷲の窟”などの行場がありますが、小規模で成因的に鍾乳洞とはいえないように思います。暫くして大普賢岳(1780m)です。目の前に稲村が岳がよく見えます。
頂上からは“大峯奥駈道”を七曜岳まで縦走します。七曜岳手前の七つ池はドリーネではないかと云われているようですが私もそう思いました。稜線をはずれ急斜面を下り下り、“無双洞”に到着しました。


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清明な水が吐出していて名水になっているようです。200m位と聞いていたので少し入ってみました。上段はかがんで進むボアパッセージで分岐もしています、下段は水が溢れています。
“無双洞”からは、岩登りのような急斜面を登り直し“底無し井戸”に行きました。


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-23m位との事でSRTをやってみても良いかもしれませんが、アプローチはしんどいです。
一日がけでよく歩きました。原生の森と変化に富んだルートと鍾乳洞です。山が深いので新洞が残ってるように思います。和佐又のキャンプ場も良いので、また行こうと思います。


山口県・秋吉台遠征 [ケイビング]

秋吉台合宿(2005.8.16~8.18)
CSLとして秋吉台を訪れるのは初めてです。秋吉台科学博物館と渉外の連絡を十分にやって、夏の大草原の中でファンケイビングを行ってきました。
8月16日
新山口駅で3名合流して秋吉台科学博物館に向かい、許可証を頂いて活動を開始しました。SRTについては十分注意するようにとの指示を受けました。
恵藤穴(-57m)/洞内滞在時間2.5時間
博物館前のドリーネに開口しておりアプローチは楽ですが、暑くて汗だくです。ワイアーで露岩にバックアップをとり洞口のボルトから70mのロープで下降しました。10m位下りると完全な空中懸垂になるので、手前のボルトでYビレイをとりました。洞底では2つのホールがありますが、あまり2次生成物などはありません。この穴は落石や支点も安定していますのでSRTを満喫するのに最適ですが、-57mのピッチですので下降器も熱をもち、フロッグ・ウォーキング・システムも良い運動になりました。楽しかったです。
北山北の横穴/洞内滞在時間0.7時間
地獄台の秋吉台道路脇に開口しています。洞口から縦に10mほど下りていきますが、ロープは必要ありません。その後下り傾斜の横穴が続いていました。
8月17日
寺山の穴(1533m)/洞内滞在時間5.5時間
まずは洞口近くの連絡洞から第四主洞に入りました。-8.3mは20mのロープを残置の支点にFIXしてSRTで下降しました。プールがあり、2次生成物も保存されています。ここを出て第一主洞を進み、小さい割れ目から連絡洞に入り第二主洞に向かいます。10m~のクラックの奥のチムニーをロープで確保して登り、残置のトラパースラインを使って第二主洞に入りました。高度感のあるトラバースで残置のラインが助かりました。泥で歩きにくい第二主洞の非常に大きいホールの奥から第三主洞に入ります。第三主洞も大きいホールですが、水流に沿って行くと大地底湖に出ます。清明な水があふれ出ている立派な湖でした。この穴は学生時代に生物の定点調査に使用しておりましたが、全貌にふれたのは今回が初めててす。思ったより立派で面白い穴でした。
兼清穴(約300m)/洞内滞在時間0.5時間
午後から姫山の穴を予定していましたが、寺山の穴で時間をとったため予備のリストから兼清穴に入りました。名所の鍾乳石に名前が付けられて観光洞のような雰囲気です。
8月18日
予定の大久保の小穴に向かいますが。アプローチの道がブッシュで草刈り器でもないとすすめません。ギブアップして平原の穴に転進しました。
平原の穴(420m)/洞内滞在時間1時間
平原地区の畑の奥に開口していますが、ブッシュで洞口が覆われて地元の方に教えてもらい入洞しました。洞内は天井が低く、礫が流入しており、這っていきますがシンドイです。旧最奥までも達せずヘタレてしまいました。出洞すると山大洞研パーティーが入るところで、彼らなら新最奥に達した事と思います。

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以上のような活動を行いましたが、3名のメンバーでケイビングを楽しんだ3日間でした。機会があれば再訪したいと思っています。


ケイビング記録(過去ログ~2011年) [ケイビング]

1978年頃  秋吉台
    寺山の穴、姫山の穴、兼清穴、水田の穴、ドビン岩の穴、
     平原の穴、松原の穴   等 約30洞窟で生物調査
その後   帝釈台、阿哲台など

Club Spider'sline 活動
1997.09.20      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
1998.08.29      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
1998.10.17      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
1999.06.05      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
1999.07.31      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
1999.08.21      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
1999.08.28      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
1999.09.18      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2000.08.26      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2000.09.16      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2001.05.26      湯川第3洞・第5洞 (岡山・阿哲台)
2001.06.17      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2001.07.14      ヒメサカ鍾乳穴・風戸の穴 (岡山・阿哲台)
2001.10.27      湯川第5洞 (岡山・阿哲台)
2001.11.23~24   湯川第5洞 (岡山・阿哲台)
2002.05.18      宇山洞 (岡山・阿哲台)
2002.09.15      ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2003.08.12      天川洞 広島・帝釈台)
2003.08.13      湯川第5洞 (岡山・阿哲台)
2004.04.28~29   土橋の穴・穴が迫の穴 (岡山・阿哲台)
2004.05.29      風戸の穴・土橋の穴 (岡山・阿哲台)
2004.07.17~18   東北遠征 坪沢の穴-氷渡洞 (岩手)
2005.03.16~17   風戸の穴・牛追い小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2005.04.30~01   岩屋の穴・阿口の竪穴 (岡山・阿哲台)
2005.06.25          湯川第4洞 (岡山・阿哲台)
2005.07.31        大洞カルスト新洞探索 (岩手) By caveman
                 観音岩1、2、3洞 仙人洞
2005.08.16~18    第1回山口県・秋吉台遠征 (山口)
2005.09.17~18     大普賢岳と無双洞・底無し井戸 (大峰)
2005.10.08        鷲嶺の水穴 (伊勢)
2005.11.12~13     第2回東北遠征 岩泉・素岩の穴 (岩手)
2005.12.04           龍泉洞 (岩手) By caveman
2006.02.11~12     内間木洞 (岩手) By caveman
2006.03.05          本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2006.03.27          坂下の竪穴  (岩手) By caveman
2006.08.12~14     第2回秋吉台遠征 (山口)
2006.09.16~17     四国カルスト
2006.11.03~04     第3回東北遠征・龍泉洞調査 (岩手)
2007.03.18          風戸の穴・宇山洞 (岡山・阿哲台) By caveman
2007.03.24          覆盆子洞・阿曽の風穴 (伊勢)
2007.04.28~30     第3回秋吉台遠征 (山口)
2007.10.06~07     ゴンボウゾネ-本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2008.05.01~05     第3回東北遠征・湧清水洞、内間木洞 (岩手)
2008.05.17          本小屋の穴 (岡山・阿哲台)
2008.09.20~21     阿哲台周辺の洞窟巡りツアー (岡山・阿哲台)
2010.11.21~23     ボルネオ島遠征・グヌンムル国立公園の洞窟
2011.04.29~     第2回ボルネオ島遠征・グヌンムル国立公園でケイビング
2011.08.17          風戸の穴・宇山洞 (岡山・阿哲台)


Club Spider's Line [ケイビング]

By Visper(CSLメンバーの小説家) 
蜘蛛の意図----貴方が掴むその糸は、一体何を結んだものなのか---
現在世界中に張り巡らされたINTERNETも、元は米国国防総省高等研究計画局のコンピュータを結ぶ一本のケーブルから始まった事を思いださねばならぬ。
NET(網)やWEB(蜘蛛の巣)がもてはやされるこの世紀末こそ、コミニュケーションの基本単位である一本の糸に回帰する時ではないか。
座りながらにして、ワンクリックで広がる電脳世界。そこは、形而上的にも形而下的にも既に異世界を構築しているといえる。細い糸で無限とも言える電脳異世界と繋がっている。
視覚による認識能力以上の世界に直面し、解析速度を上回る情報量に四苦八苦している現代人は、果たして母なるガイアとの対話をなし得たのだろうか。情報とはTEXTやJPEGによるものだけではない。InformationがIntelligenceとなりKnowledgeとなるためには、マウスの触感だけでは、不充分なのである。
糸は、PCとバックボーンを結び、人と人を結び、天と地を結ぶ。糸による相対的な繋がりがそれぞれのアイデンティティをより確固たるものにする。
WWWも無数の細い糸から成り立っている。その一本一本の糸に宇宙の神秘と真理が隠されているのである。情報過多の時代、種種のコミニュケーションデバイスが氾濫する時代。今こそ、一縷に目を向けようではないか。この一縷を知るものは全てを知るものである。
泥に塗れ、嬉々としてロープにすがり、更に深くガイアの体内に降りていく。狭き道を這い、登り、清涼なる洞内でカタルシスを実感しよう。そして再び地上に戻った時には、半ば懐かしく、半ば呆れたように下界の太陽を見上げようではないか。
真のサイエンティストたらんとする我々は、一本の糸にしがみつく。
まだ見ぬ未知の領域へ。信頼にたる糸を掴め。
勿論、カンダタのように釈迦の待つ極楽に登るためではない。むしろ降りる為にである。


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