リンジャニ山はロンボク島の秘境といわれるだけあって素晴らしい景色でした。長い行程でしたが天候にも恵まれて登山を満喫しました。

(正面がリンジャニ山で左の稜線が登山ルート。右下がカルデラ湖と新火口)

(1日目)スンバルンラワン登山口(1150m)のロッジを出発してガイド、ポーターと合流して大きい山裾から登り始めました。ここのポーターは天秤棒で20~30kgの荷物を持ってビーチサンダルで走るように登って行きます。また、昼間から薪でご飯を炊いて美味しい料理を作ってくれます。乾季ですが快晴で非常に暑く、登るにつれて傾斜はきつくなりましたが夕方にはクレーターリム(火口縁)2600mのキャンプ地に着きました。欧米人が多く20~30張のテント村になりました。

 

 

全日程のメニューは、ガドガト、ココナツカレー、ナシゴレン、ミーゴレン、朝はパンケーキとホットサンド、すべて生の果物、コーヒー・紅茶がつきます。味は申し分のない美味しさでした。でもこんなには食べきれませんよ。飲み水はペットボトルのミネラルウォーターを担いできてくれました。

 

(2日目)早朝3時にスタートして先行者を抜きまくり、砂滑りのような尾根を登って日の出の6時に頂上に到達しました。ザレ場で体力の必要な登りなので断念した人もいました。頂上からはバリ島の山や眼下のカルデラ湖が絶景です。この日は風が弱くそんなに寒くはありませんでした。

  

 

登頂後いったんキャンプに戻って朝食を食べた後、カルデラ湖に向けて500m~600m下ると静かな湖の畔にでます。ここには自然の温泉があってパンツ一丁で浸かりました。滝壺全体が温泉です。昼食後は反対側の火口縁に向かって急登を3時間登ってキャンプ地に着きました。このキャンプ地からはリンジャニ山と湖の景色がきれいです。

 

(3日目)明け方は霜が降りていました。朝食後穏やかな斜面の6時間行程を4時間で下りて、スナル(800m)に下山しました。オフィスで下山のサインをしたのち車で移動して、正面にバリのアグン山の見えるビーチに移動してきました。これで楽しいリンジャニ山登山は終了です。

 

リンジャニ山は欧米で人気があるらしくヨーロッパからたくさんの人が来ていました。現地ガイド・ポーターとの登山は大変楽しかったです。ホスピタリティ、料理、衛生面など精一杯頑張ってくれました。今回は2泊3日で山を横断するコースをとりましたが、もう1泊した方が余裕があるかもしれません。アジアムード満載の楽しい登山でした。残念なのはゴミの始末が悪いのが少し気になります。帰りにバリの山を登ろうと思っていましたが、今は大満足、残りの日はゆっくりとビールを飲んで過ごしたいと思っています。